2022年5月12日 (木) ~6月20日 (月)
今回の展示会は当美術館の創始者である故木下彌三郎が京都東山七条にて経営していたホテルの立替え工事に伴い、昭和53年(1978)に実施された発掘調査で出土したものを展示しております。
発掘地域は、平安時代末には後白河法皇の院の御所・法住寺殿の中心部と思われる場所に当たります。残念ながら法住寺殿の建物に関する遺構などは殆ど検出されませんでしたが、発掘区域の南端で見付かった墓とみられる土壙から出土した甲冑や武具は、これまで例のない発見として注目されました。
800年余りの時空を経て奇跡的に遺された鎧や武具や馬具など重要文化財の数々を一堂に公開致します。源平の時代を偲んで頂ければと思います。
展示品(重要文化財)一覧
1 | 鉄地雲龍文銅象嵌金銀鍍鍬形 | |
2 | 鉄地鶴文銅象嵌金銀鍍鏡轡 | |
3〜7 | 鎧Ⅰ~Ⅴ 𩊱 | |
8 | 鎧Ⅰ 長側・左草摺 | |
9 | 鎧Ⅱ 長側・後草摺 | |
10 | 鎧Ⅰ 脇楯・壺板 | |
11 | 鎧Ⅲ 脇楯 | |
12 | 鎧Ⅲ 長側 | |
13 | 鎧の部品と武具 | |
14 | 鎧の部品と馬具 | |
15 | 弓 | |
16 | 矢 | |
17 | 須恵器花瓶 | |
18 | 土師器皿 | |
19 | 軒平瓦(9点) | |
20 | 軒丸瓦(8点) | |
21 | 鬼瓦(4面)※鬼瓦2面〔図14-3,4〕は重要文化財ではない | |
22 | 常滑壺(2点) | |
23 | 土壙レプリカ | |
24 | イメージ画 小林隆二作 (法住寺殿復元図・法住寺合戦・後白河法皇肖像画) | |
《鉄地雲龍文銅象嵌金銀鍍鍬形》
《鉄地鶴文銅象嵌金銀鍍鏡轡》
《鎧Ⅰ 𩊱》
《鎧Ⅰ 脇楯・壺板》
《鎧の部品と武具》
《弓》
《須恵器花瓶》
《土師器皿》
スポット展示
2022年 第2回目のスポット展示は
木下美術館 絵画教室 講師の小林 隆二 作品展「彩夏 二十歳」です。
小林さん は奈良県田原本町 に生まれ、 精華大学美術学科 で 油彩画を専攻しました。
卒業後 、平成 25(2013 )年頃まで西陣帯の図案を描いていましたが、現在は木下美術館の絵画教室の講師をしています。 西陣帯の図案を描く中で日本画も学び、 重厚な日本画 も 得意とします 。 絵画教室では油彩画や水彩画も教えています。
「卯月」
「彌生」
「長月」
展示風景