「ふるさとの風景 展」
2019年10月24日(木)~11月30日(土)
誰もが心のなかで、くり返し思い起こすふるさとの風景。遠く離れた地にあっても、ふるさとへの思いは変わることがありません。今回の展示では、画家たちが描いた懐かしさを感じさせる風景画や植物画を集めました。どうぞ皆さまのふるさとを思い出しながら、ゆっくりご鑑賞ください。
展示作品
1 暁に薫る 西山翠嶂 紙本着色 軸装 143×57cm
2 南支風光 竹内栖鳳 絹本着色 軸装 71×89cm
3 秋雨 横山大観 絹本着色 軸装 54×72cm
4 春宵帰漁 橋本関雪 紙本着色 軸装 43×52cm
5 山海図絵 不染鉄 紙本着色 額装 186×210cm
6 牡丹 宇田荻邨 紙本着色 軸装 67×74cm
7 滝に竹梅 松林桂月 絹本着色 額装 60×70cm
8 琵琶湖もうろう 山尾才 キャンバス油彩 額装 39×41cm
9 風景(山) 山本丘人 紙本着色 額装 43×52cm
10 香魚 山元春挙 絹本着色 軸装 69×24cm
11 梅・菊之図 山本梅逸 紙本着色 屏風 186×210cm
12 芦ノ湖 池田遥邨 絹本着色 軸装 43×39cm
13 宝船 橋本関雪 紙本着色 軸装 66×83cm
14 美人草 堂本印象 紙本着色 額装 32×41cm
15 新和歌の浦 鍋井克之 キャンバス油彩 額装 40×31cm
16 保津峡首夏 川村曼舟 絹本着色 軸装 141×51cm16
17 椿 冨田溪仙 絹本着色 軸装 122×36cm
1.暁に薫る
西山翠嶂(にしやま すいしょう)
明治12年~昭和33年(1879~1958)
紙本着色 軸装
制作年不詳
2.南支風光
竹内栖鳳(たけうち せいほう)
元治元年~昭和17年(1864~1942)
絹本着色 額装
制作年不詳
3.秋雨
横山大観(よこやま たいかん)
明治元年~昭和33年(1868~1958)
絹本着色 軸装
製作年不詳
4.春宵帰漁
橋本関雪(はしもと かんせつ)
明治16年~昭和20年(1883~1945)
紙本着色 軸装
制作年不詳
5.山海図絵(伊豆の追憶)
不染鉄(ふせん てつ)
明治24年~昭和51年(1891~1976)
紙本着色 額装
大正14(1925)年作
6.牡丹
宇田荻邨(うだ てきそん)
明治29年~昭和55(1896~1980)
紙本着色 軸装
制作年不詳
7.滝に竹梅
松林桂月(まつばやし けいげつ)
明治9年~昭和38年(1876~1963)
絹本着色 額装
製作年不詳
8.琵琶湖もうろう
山尾才(やまお さい)
昭和22年~(1947~)
キャンバス油彩 額装
制作年不詳
9.風景(山)
山本丘人(やまもと きゅうじん)
明治33年~昭和61年(1900~1986)
紙本着色 額装
制作年不詳
10.香魚
山元春挙(やまもと しゅんきょ)
明治4年~昭和8年(1871~1933)
絹本着色 軸装
制作年不詳
11.梅・菊之図
山本梅逸(やまもと ばいいつ)
天明3年~安政3年(1783~1856)
紙本着色 屏風
制作年不詳
12.芦ノ湖
池田遙邨(いけだ ようそん)
明治28年~昭和63年(1895~1988)
絹本着色 軸装
製作年不詳
13.宝船
橋本関雪(はしもと かんせつ)
明治16年~昭和20年(1883~1945)
紙本着色 軸装
制作年不詳
14. 美人草
堂本印象(どうもと いんしょう)
明治24 年~昭和50年(1891~1975)
紙本着色 額装
制作年不詳
15. 新和歌の浦
鍋井克之(なべい かつゆき)
明治21年~昭和44年(1888~1969)
キャンバス油彩 額装
制作年不詳
16.保津峡首夏
川村曼舟(かわむら まんしゅう)
明治13年~昭和17年(1880~1942)
絹本着色 軸装
製作年不詳
17.椿
冨田溪仙(とみた けいせん)
明治12~昭和11年(1879~1936)
絹本着色 軸装
制作年不詳
特別展 第72回滋賀県美術展覧会
木下美術館賞受賞
~山本麻衣子 絵画展~
眠れない夜、アトリエにいると、そこはどこかの森になる。鳥が鳴いて、蕾が開いて、風が吹いて、葉っぱが揺れる。光がきらきらと木の間にふりそそいで花を照らす。私は自然の音に香に、心を洗われる。昔からある森の記憶は、今も私の心を離さない。個としての存在感よりも大きな自然としての生き物の記憶。それは、花びらを描くとき、葉っぱを描くとき、そんな一つ一つの私の体の動きの痕跡と重なっていく。自然の中で起こる事象は、その個によってのみ生じるものではなく、もっと大きな力が働いて起こる。とてつもなく大きな自然の中で私たちはとても小さないのち。それでも、その自然と確かに繋がっている。だとすれば、そんな私の手から生まれる軌跡にもその摂理が垣間見えるのかもしれない。絵を描くということ。私はその中で何らかの必然のようなものを探している。