木下美術館は1977年(昭和52年)、滋賀県に初めての私立美術館として、大津市茶が崎の琵琶湖湖畔に、滋賀県能登川町出身の故木下彌三郎により創立されました。
京都画壇を軸とした近代日本画を中心に収集しております。作家としては竹内栖鳳、山元春挙、西山翠嶂、堂本印象、橋本関雪、伊藤小坡、梶原緋佐子、横山大観、菱田春草、岡田三郎助、浅井忠、中村大三郎等々ファンの多い画家の作品が中心です。
また、所蔵品には考古学資料として京都市東山区・法住寺殿跡より出土した鎧、鍬形、轡などの平安時代末期の武具等があり、国の重要文化財に指定されております。
2008年(平成20年)、この比叡平に新築移転し、“新しいコンセプト”の美術館を提案いたしました。来館者と美術館の距離を近づけ、美術に親しみを感じ、話題を広げ、美術館と来館者が双方向にコミュニケーションを図ることができるものをと、毎年地域の自治連合会と連携し、自治会主催の夏祭り、文化祭などのイベントに協力しております。
館内展示は基本的には、月替わりで作品を入替え、皆様のご意見を取り入れ、美術品をより身近に感じてもらえる展示方法や、関連資料の閲覧で来館者相互の会話もお楽しみ頂ける休憩スペースも設けております。また、皆様の芸術作品を展示するコーナー(スポット展示)も設けましたので大いにご利用頂きたいと思っております。
どうぞコーヒーやお茶などを楽しみながら美術品と共にゆったりとした時間をお過ごし下さい。
木下美術館